きみだけに、この歌を歌うよ





「菜々、好きだ」



愁が両腕を伸ばすと、ふわっと男らしい汗の匂いが鼻を抜ける。

ぎゅっと力強く背中に回った筋肉質な腕。

こうして私はあっという間に、愁の腕の中に収まってしまった。



「もういっかい、俺にチャンスを下さい。こんどこそ菜々の彼氏として、菜々のことを幸せにする。ぜったいに幸せにするから」