名前も知らないふたりの女の子たちが、私と九条くんを通り越していったときだって。 どうしてあんなブサイクと?ってあからさまに私を振り返りながら、イヤミを言われたときも守ってくれた。 『おい、待てよお前ら。いまなんつった?それ菜々に言ってんの?菜々は俺の友達なんだけど。傷つけるようなことをしたら許さねぇからな』 怒りを顕にしてそう言ってくれた出来事があったりもして。 その日を境に、九条くんと一緒にいても睨まれたりすることは少なくなった。