きみだけに、この歌を歌うよ





「……やっぱりいいやっ!ごめん、この話しはもう忘れて?」



もうやめよう、愁のことを考えるのは。

愁のことは忘れるって決めたんだ。



「とか言って、気になるんだろ?アイツの好きな人」

「……ううん、ならないっ。もう考えないことにする!」



へへっと九条くんに笑いかけると、九条くんも目尻をさげて笑い返してくれた。

九条くんの手がぽんぽんっ、と私の頭の上で弾む。