「歌めっちゃ上手いよね!ねぇっ、雨色聞かせてよぉ!カラオケ行こ?あ、心優くんって呼んでもいい?」 優乃ちゃんは、もう朝からそればっかり言ってる。 昨日まではこうも、九条くん九条くんって言ってなかったのに。 テレビ越しに歌ってる姿を見て、優乃ちゃんは九条くんのことを好きになってしまったみたいだ。 「ってか、座れないし…」 優乃ちゃんが私の席に座ってるんだもの。