「あ、おはよう梓」 職員室に用がある九条くんと靴箱のところで別れて、ひとりで教室に入った。 自分の席につくと梓が、びっくりした顔をして私の前に立っていた。 「菜々、九条くんと一緒に登校してきたの?」 「そうそう。朝に家の前でぐうぜん会っちゃってね。話しながら来たの」 「大変だよ。九条くんと菜々が付き合ってるんじゃないかって噂でもちきりなんだよ」