誰かが私を睨んでいるような気がする。 誰かが私の悪口を言っているような気がする。 そうやってビクビクしながら日常を過ごしていた 愁と付き合っていたころは、いつもそう感じていた。 「周りの目ばっか気にしすぎなんだよ。付き合ってるとかって噂が流れても、違うって言えばすむ話しだろ」 「それは…九条くんの場合はそうすればいいのかもしれないけど。私は九条くんのファンの子たちに睨まれたりするんだもん」 「そうなれば俺が守ってやるって」