「でも、そうやってちょっとずつ忘れていくもんなんだよ。フラレたこともいつか笑い話しにできる日がくるよ」
「……笑い話しに?できるかなぁ…」
「そのうち、あぁそんなやついたっけ?くらいに思うようになるって。時間が経てば自然とそうなるから」
「うん……」
「だからいまは、泣き虫でいいんじゃね?」
ぽん、と私の頭にまた九条くんの手がのっかった。
「な?」
「うん……ありがと、九条くん」
九条くんの温かい言葉に、また泣きそうになってしまった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…