「まぁ……そうだねっ!九条くんがふざけてキスしようとしたりするからでしょ!」 「だからごめんって。そんなに怒るなよ?あ、もしかしてマジでしたかった?」 「もう!そんなんじゃないっ!」 「わかった、もうこんなことしないから。ごめんな、菜々?」 怒っていたはずなのに、九条くんに頭を撫でられてキュン、としてしまう。 「……わかった、許す…」 糸のように目を細めた屈託のない笑顔があんまり可愛かったから、心の中でメラメラと燃えていた怒りの炎はすっかりと消えてしまった。