朝
目の前にはクライアンの顔が
「朝の紅茶です。姫彩【ヒイロ】様」
「………名前で呼ぶなって言ったでしょ…虫酸が走るわ」
「そんなもの、私が焼殺してあげますよ」
「焼殺せるの?」
「あなたがご命令すれば」
「じゃあ、あなたという存在を瞳だけ残して消滅させてよ」
私が得意のクライアン限定の毒舌をはいた
「自分第1なので、それはしかねます」
「執事の分際でハッキリ言うわね」
「別に、血をもらうなんて他にも方法はあるんですよ…?」
人間の表情を宿した吸血鬼が正体を露にした表情で笑う
「たとえば…、惨殺して出て来た血を吸い取る事もできるんですよ?」
「あなたにできるのかしらね?」
「たしかに…吸血鬼第32条に人間への吸血行為は死に至らぬ程度までですけどね」
彼はトクトクと庭からとれた薔薇から作ったローズティーをつぐ

