地上の星―アカイ瞳ノ『バンパイア』―



結局私は抵抗をやめて、ムスッとした表情でクライアンに抱き抱えられていた



「はい、つきました」


「嫌いよ、大っ嫌い」


「わかってます、けどたまには好きっていって下さいよ」


「いやに決まってるわ」

クライアンはまるで子供のわがままを受け流すかのように、大人の対応をする



綺麗な赤い瞳がキラキラとする


「お嬢様、お腹が空きました」


「………こぼさないでよ」


「はい、貧血にならない程度に。首筋は目立ちますので指を」


私はクライアンに一本指を差し出した


クライアンはペロッと丁寧に指を舐めて行く、なまめかしく指に舌が這う


「っ……早くしなさいよ」


「はい…」



カプッと牙が突き刺さる、皮膚を通りぬけ血液を引き出す


ツプ…と彼にとっての赤い蜜がわきあがってくる

ちゅ、とソレを舐めとる


「……っ…は…」


ぱっと口を指から離す



「もういいの…?」


「もっとして欲しかったんですか?あまり血を飲むとお嬢様が貧血になりますからね」


「……!」



「声をだすなんて、よほど気持ちよかったのでしょう?」


「!!なっ」



「はい、絆創膏をどうぞ。それと、おやすみない」



クライアンはドアをパタンとしめて出て行く


指にはまだクライアンが触った時の熱がのこっていた