「お嬢様、車椅子は不便ではないですか?」
「……!!!不便よっ」
私は叫んだ
「不便よ!!不便すぎるわっ!好きでこんな事しないわよ!憎いっこの体が」
私は自分の不自由で弱い身体に対する怒りを露にした
「すいません、お嬢様。聞き方が悪かったようです。失礼を承知の上、やらせていただきます」
私が感情的に怒っても、クライアンは表情一つ変えず冷静な表情で見つめる
彼の動作はまるで風が横をすり抜けるように、当たり前な行動に思える
軽やかと言うのだろうか
彼の動作をじっと見ていると、グイッと身体が宙に浮いた
浮いた
浮いた…!!?
「ちょっ…!!何してんのよっ」
「余りにもお嬢様が必死にこいでおられるので、可哀相だから助けの手を差し延べました」
「はぁ!?下ろせっ」
「はい、もちろんいやです」
「このっ!!?」
バタバタ暴れてもびくともしなく、力強い…いや馬鹿力で身体を離さない

