「…………」


その豪邸に足を踏み入れると、べナノバスが急に顔を覗き込んできた


「な…なによ?」


「おまえ、磨けば光るな。ちょっと向こうで着せ替え人形になれ」


「は…!!?」


そのままメイドにグイグイと連れ去られて、奥の部屋にいれられた



「…お嬢様に手荒なマネは困りますが、しかも個室など」


「安心しろ、何もしない。ただあいつはもっと綺麗な格好をさせればより美人になると思っただけだ」



クライアンは、昔の自分はこんなに素直だったのかと渋い表情で思う


というか、一応自分の方が年上だし敬えよとかも考えてたりした