「――なにか来ましたね」 「へ?」 クライアンが低く、警戒した声で小さく呟いた その瞬間…―、鋭利な刃物の金属音が響き渡り、私はクライアンに強く引っ張られ、後ろに倒れこんだ 「痛っ…!!?」 私は勢い余って、尻もちをついたが、クライアンは地面に手をつけて軽やかにばくてんをした 「すいませんお嬢様、今は緊急自体なので―」 クライアンが険しい表情で刃物を光らせた持ち主を睨む 「最悪だな」 クライアンが初めて敬語を使わずに悪態をついた