「私は客観的で思ったけど、それは個人的としてどう感じてるの?」
「さぁ、もう物心つく前からこのくらい使えてたんで、どうもこうも」
クライアンは中途半端で曖昧な返事を私にかえした
彼は奇妙な文字の魔方陣が書いてある何もない壁を睨んだ
あの赤い瞳で
鋭い眼光で
すると目の前にあったはずの壁が透けて透明になり、さっきまで壁があったと思えないくらい綺麗サッパリ消えていた
「着きました」
壁の向こう側は、私の家の図書室を遥かに超えた大きさの図書室だった
「こんな大きな図書室、私は見た事ないわよ?しかも、この屋敷にまだこんなスペースがあったなんて」
「先代様は、いわゆるご先祖様の…あなたのひいお祖母さまは本が大好きでした」
「そんなこと、なんで知ってるの?」
「私は昔、【血】の欲しさゆえにあなたのひいお祖母さまに襲いかかりました」
「極悪非道ね」
「まぁ、その頃は飢えに身をまかせてましたから」

