「あなたは私の過去は知らない、それと同時に私もあなたの過去は知らない」
「意味深な言葉ですね、過去になにかあったんですか?」
「……あなたに言っていいのかしら?」
私はしらけた瞳でクライアンの冷めた瞳をじっとみる
全くなにも感じない
あの瞳はある意味、本来の輝きを失っているように見える
「お母様、死んだの」
「……」
「身体が弱いからですって」
「そうですか、お気の毒に」
「死に様って美しいものだと聞いたけど、酷く醜かったわ」
「どうしてです?」
「まるで壊れた人形、魂が抜け落ちた身体なんてただの器」
「さて、それはどうでしょう?」
珍しくクライアンが反論
「壊れた人形…いわゆるジャンクですかね?人間はジャンクなんかじゃありません」
「確信?迷信?」
「どちらかといえば確信です」
ジャンク…ね、たしかに違うかもしれないわ
私はお母様になんて酷い事を言っているのだろう?
全く、昔の自分を忘れかけていたわ

