気持ちを切り替えるため、頭を軽く振る。 すると、タイミングが良いのか悪いのか。 仁藤くんから肩を叩かれて、また振り向いた。 「いいんちょー、もう帰るぞ?」 「もう出来たのですか? あれから10分も経っていないはずですが……」 「あぁ」 なんでもないことのように、僕の顔の前に突き出されたプリントは全て埋まっていた。 ガツンと頭が殴られたかのように、すぐには理解したくなかった。