キミに拾われ、恋して、知って。〜鬼生徒会長と同居はじめます〜


「はいはい!わかってるっつの!ちょっと待ちなさ……!?!?」



玄関のドアを開けて驚いた。


てっきり会長かと思っていたのに、そこにはそれはそれは綺麗な女の人が立っていたからだ。


しかも、スタイルまで抜群。


今にも胸のボタンが弾けそう。


高校生……ではないよね?


女子大生?


なにやら、めちゃくちゃ表情が険しい。



「やっぱり……女だったのね!」


「へ?」


「あんたがりっくんを独り占めしてるんでしょう!?」



は、


はぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!?!?



ちょ、ちょっと待って?整理させて?


まず何をつっこんでいいのやらわからないんだけど……。



「り、りっくんて……」


「知らばっくれないでよ!!五十嵐律樹に決まってるでしょ!?」


「あ!ちょ……」


彼女はバタン!と玄関のドアを閉め、靴を脱いでズカズカと家の中に入ってくる。


りっくんてつまり会長!?


てか、独り占めって何!?!?



「りっくんはまだ帰ってないのね」


「え……あ……多分もうすぐかと……」


「てかあんた。りっくんと付き合ってるわけ?」


答え次第では、どうなるか分かってんだろうな?あ?


って顔で、私を睨みつけてくる彼女。


ちょっと待ってよ?


付き合ってる?


誰が?


え!?私!?