キミに拾われ、恋して、知って。〜鬼生徒会長と同居はじめます〜


────と意気込んだはよいものの。



「し……死ぬぅ……」



数日後。


あの日の意気込みはどこへやら。


学校から帰ってくるなりスクールバッグと両手いっぱいの買い物袋を投げ出した私は、リビングのソファーへとダイブした。


今私、あの日の自分に心底言ってやりたい。


アイツに……あの鬼に逆らうべからずと……。




結局あの日、会長の言うことを聞かずにバッチリ制服を着崩していった私は、生徒会の仕事とやらで先に登校していた会長に捕まり、おきまりの説教と嫌味を浴びせられた。(ちなみに、その日は仕方なく二つ折り靴下を履いてったけど、帰りにハイソックスを買ってそっこう捨てた)


その日の夜、不機嫌な様子で帰ってきた会長に、逆らった分も抜かりなく上乗せされた、家事のスパルタ指導を受けることになったのは言うまでもない。


スパルタ指導も一週間ほどすれば、ある程度の家事はぎこちないながらも出来るようになった。


だけど……。


それから毎日。


毎日毎日毎日毎日毎日毎日。


会長に大量の指示を言い渡され、指示された通りの家事をこなさなければ、鬼の説教タイムが延々続くという地獄の日々。


逆らおうものなら家事の上乗せペナルティを食らうし、サボったら容赦なく追い出すとか言われるし……。大人しく従ってはいるけど……。