キミに拾われ、恋して、知って。〜鬼生徒会長と同居はじめます〜


そうか……。


そういえばこの男、生徒会長だった……。


学校のものなんて、いくらでもどうにでもできるじゃん。


しかも、コイツの家の使用人め……なかなか仕事が早い。


って関心してる場合じゃない!



「金も少し渡しておく。無駄遣いするなよ」


「ど……どうも……」



今日は学校なんてサボろうと思ってたのになぁ……。


しかも、会長が財布と一緒に私に差し出してきたのは……。



「ふ、二つ折り靴下……」


「校則だからな」



抜け目のないヤツめ……。



「あ。私、お腹痛くなってきた。今日は休……」


「いいか?問題児」


「ひっ!」



再び布団に潜り込もうとしたら、まるで猫の首根っこでも持つように掴まれ、引きずり出される。


無理矢理向き合わされた視線の先には、鬼生徒会長のブラックな笑み……。



「その制服、ひとつでも気崩してみろ?どうなるか、わかってるよな?」



鬼ーーーーーーっ!!!!



恐怖に凍りついた私をポイッと放って会長は。



「今日帰ってからビシバシ鍛えてやるからな。あんまり俺に逆らわない方が身のためだぞ?」



そう言って、カラカラと笑いながら部屋を出て行った。


アイツ……思ってた以上に性格悪い!!!



くっそー!!


誰があんなヤツに屈するもんか!!!


受けてたってやるっての!!