靴と砂利の擦れる音が近づいてきて、私へと歩み寄って来るのがわかる。


引きずって連れて帰られたりして……。


この鬼ならやりかねない。


断固抵抗してやるんだから!と、ギュッと手を握る。


それと同時に会長の足音が止まった。



「わかった」



「だから!………………え?」



今……“わかった”って言った?


予想外のその言葉に、弾かれるように会長を見上げる。


交わる視線。


目を瞬かせてる私に、会長は思いもよらない言葉を口にした。





「それじゃあ、俺がお前を拾ってやる」





……………は?





「俺の家に来い」





はーーーーーーーー!?!?!?