吸血鬼×幼馴染

俺が教室に入ると小雪の親友が俺の前に立ちはだかった。

俺を睨みつけ、その様はまるで獲物を狙う狼のようだ。

「なんだよ?」

「なんだよ?、じゃないわよ!小雪のこと泣かしたのあんたでしょ‼︎あの子夜の間中泣いてたのよ⁈優也に嫌われたって気にして、あんたが尻軽になったって知った時も同じように泣いてたのに…!あんた、人の気持ちを考えたらどうなの⁉︎」

「やだねー!だって、オレみんなのユウだしさ!だ・か・ら、小雪ひとりの相手してるヒマないんだよねぇ?」

俺はチャラい口調で返した。

小雪を泣かしてたのは確かにショックだ。

でも、俺はあいつと一緒に居られない。

化け物、なんだから…。

その時、鈍い音がした。

頰がジンジンして熱い。

ビンタされたのだろう。

それは、当たり前だ。

俺が最低だから。

教室中が静まり返って注目を集めている。

「あなた、最低ね…。」

ああ、そうだな。

でも、俺といる方がもっと残酷な目に遭わせるんだ。

だから、俺は最低のままでいい。