私は気づいた時には叫んでいた。

「ゆうやに、優也に言われたくないわよ!何が自分を大切にしろよっ⁈一番大切にしてないのはあんたでしょ⁈」

教室がしんと静まり返り、みんなが振り向く。

それでも、構わずに言葉を吐き出す。

「そういうことは自分で出来てから言ったらどう?分かったように言わないでよっ‼︎」

私は、捨て台詞じみた言葉を吐き出すと逃げるように教室を出る。

優也の横をすり抜ける時、優也が何かを言った。

「そう出来たら、どんなにいいか…」

私にはこの言葉の意味が分からなかった。

ただ、優也の心許ない発言が許せなかった。

優也のことなんて、これっぽっちも考えていなかった。