私の家の近くにある公園。

私と優也はそこで良く砂遊びに夢中になっていた。

これは幼稚園の頃の思い出…。

「ゆーくん、今日なに作るの?」

「こゆきちゃんが作りたいのつくろー」

私は目を輝かせた。

「じゃーあー、お城!」

その時、ゆーくんが苦しそうに喉を抑えた。

「ゆーくん?」

私はゆーくんの体をさすろうと手を伸ばす。

「触らないで!」

その時、公園のベンチで座っていたゆーくんのお母さんが慌てた様に走って来て、私の手を掴んだ。

その時のゆーくんのお母さんの顔が怖くて涙がポロポロと流れる。

「おかーさん、こわーい!」

私はとうとう泣き出した。

ゆーくんは苦しそうに息をしながら私の方を見る。

そして、私の頭をそっと撫でた。

「…ゆ…」

誰かが呼ぶ声が聞こえる。

「…ゆき」

「…ゆき!」

「こゆき!」

私の夢はそこで途切れた。