私は机の中からカッターを取り出した。

それを手首にそっと押し当てる。

スッと切れた肌から血が滲み出る。

それでも、まだ足りず、私は思い切り刃を深く入れた。

切れた肌から血が床に落ちる。

床にはまるで椿のように赤い花が咲いているみたいに血が広がっていく。

自分を傷つけるのってこんなに気持ちいいことなんだ。

スーッと気持ちが落ち着いていくのがわかる。

それと同時に意識がだんだんと薄れ、遠のいていく。

バタッ

その音を最後に意識が途切れるのが分かった。