ぎゅっと、隣で…… 

「どうなったかね?」

 ゆめ、落ち着かない様子でサキを待っていた。


「ああ、取りあえず小百合とのケリを付けにいったわ」


「ほう……」


「婆ちゃん達なにやってんだ?」

 和希が驚いたような声を出した。



「手のかかる孫達の縁結びじゃ。後ひと踏ん張りだわ」



「小百合って女と別れたんだから、後は二人でなんとかするんじゃないのか?」

 和希がもっともな事を言ったが。


「それが、あの二人はグズグズしとって、ちっとも前に進まん。取りあえず和希、翔に連絡して、南朋ちゃんが出ていかんように見張れと伝えな」


「ああ」


「それから、優一が帰ってきたら、優一の指示を私達に伝えるんじゃ。いいな」


「ああ、分かったよ」