「二次会断って、抜け出しちゃいますか。」



こんなこと、本当に有り得るのか?
夢じゃないよな?
ほっぺをつねって痛さを確認していると、彼女の指がもう片方のほっぺを優しくつねる。



「大丈夫、夢じゃないよ」とまた笑った。



そう、夢じゃない。
夢のような現実。
たまに、本当は夢なんじゃないかって
疑ってしまうような現実。



だって僕には勿体無さすぎて……。
これほど愛おしい人は他には居なくて、
どんどん君にハマってく。
完全に僕の負け。
惚れたもん負け。



だって君はギャップがありすぎる………