「智くんカッコいいもん」
「芹だけだよ、そう言ってくれるの」
「私だけの智くんじゃなくなる…」
「じゃあ芹は僕だけの芹なの?」
視線が合うと「うん」と真顔で答えてくれる。
まさかの即答だった。
呆気にとられる僕のほっぺにキスをする。
ヤバい、何回でも聞きたい。
こんなに嬉しい言葉はないよ。
夢じゃないよな?
ほっぺをつねって痛さを確認。
うん、痛い。
細くしなやかな指がまたほっぺをつねってきた。
「大丈夫、夢じゃないよ」
出逢った頃の君を思い出す。
勢い余って連れ出した時、
眩しいほどの笑顔で同じセリフを言ってくれたね。
その時よりももっと君に夢中なんだよ。
「芹、好きだよ」
もう君以外目に入らない。
ほっぺにキスのお返し。
おでこにもキス。
そしたらもう欲しがってる。
また僕の好きな目をしてる。
一番好きな表情で、
僕のスイッチが入る瞬間………
唇が重なればもう止まらないよ……
また君に溺れてしまうんだ……
芹……愛してる……
僕だけの……芹………

