「ごめん、芹……」



涙を拭いて再び見つめ合う。



「これは、嬉し涙」



「え……?」



「ねぇ智くん…私、智くんのこと…」



言ってるそばからまた溢れ出て
両手で拭ってあげるしか僕には出来ない。
その手に彼女の手が重なる。



「好き……大好きなの…どうしよう…私、智くんが好きすぎる…」



へ……!?
てっきりいつもより激しい僕に恐怖心が芽生えたんだと思ってた。
嫌われたと本気でヘコんだんだよ……。
初めて涙を見たから。



「焦った〜」



僕も泣きそうになる。
額をくっつけて互いに笑い合う。



「ごめん…好きが大きすぎて自分のキャパ超えたの初めて…」



そっと抱き寄せる。
僕もだよ…大好きだよ。
こんなにストレートに表現してくれるんだ……
純粋すぎて、眩しくて。
人生をかけて大切にしたいと思ってる。
だから、もっともっと相応しい男にならないと。