言いかけてやめるのはズルいぞ。
気になるじゃんか。
笑ってないで言ってよ。
おむつ交換も大事だけど話終わってないよ?芹ちゃん?
金魚のフンみたく付いて回っていたら替え終わった後のおむつを持った手でまさかの壁ドン!!
直立不動になる僕。
ごごごめんなさい……!!
しつこかったよね?
いや、しつこかった!!
僕が悪いです。
だからそんなに睨まないで……
可愛いけど。
なんならそそられちゃうけど。
少しイライラ気味の女神は言い聞かせるように僕に言う。
「だから、これから一生!私の周りでジタバタしてなって」とおむつごと壁に叩きつける。
「はい…!」
「そしたら一生ご褒美あげるからさ」
最後、フフンと得意気に笑う眼差しにズキューンとヤラれちゃった僕。
一生とかニヤけちゃうよ。
でもその前に………
「おむつくちゃい……」
鼻をつまむ僕をケラケラ笑ってんの。
つられて僕も笑う。
確認しなくったって君も同じ想いだった。
それだけで胸がいっぱい………

