車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)


松岡選手の言う通りだった。
一度差し伸べてくれた手を払わずに
受け入れたらいい事もあった。

それからも五十嵐に話しかけたら
意外と面白い奴だと分かった。

目付きが悪いから不良と間違われるとか
年の離れた弟が居るとか
いろんな話をするようになった。

授業は、式だけだったので
午前中で終わった。

「櫻井。もう帰るのか?」

「あぁ、幼馴染みと帰る約束しているから
リハビリもあるし。またな、五十嵐」

俺は、五十嵐と別れて下駄箱に向かった。

今日は、早めにリハビリがある。

その後は、夕方に日向兄ちゃん宅で勉強を
見てもらう予定だ。

「あ、居た、居た。翼~」

「おー千花。お前のところも
今、終わったのか?」

「うん。どうだった?クラス……」