そう言ったものの緊張しないと言ったら
嘘になる。
迎えるのは、後輩だった奴らだ。
高橋も千花も居ないクラスに俺は、
馴染めるだろうか?
千花と別れて2年のクラスに行くと
知らない後輩ばかりだ。
もしかしたら部活の後輩も居るかも知れない。
不安に思いながら席に着こうとした。
脚を一歩一歩と杖をつきながら
歩いて行くと周りの奴らは、俺に気づき
ジロジロと見てきた。
視線を感じつつ席に着こうとしたら
ふざけていた男子生徒にぶつかった。
あっ!!
慌てて左足で踏ん張り大丈夫だったが
ぶつかった男子生徒は、
「わ、悪い。わざとではないんだ!!」
大げさなぐらいに謝ってきた。
「いや、大丈夫」
俺は、そう言うと謝りながら
慌てて向こうに行ってしまった。



