車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)


リハビリ……いや。
麻痺した右足を動かすことが
こんなに大変だとは、思わなかった。

力を入れて少しでも動かそうとしても
自分の脚ではないようだ。

びくともしない。

それだけではない。
移動するのもままならなくて
トイレに行くにも母さんや看護師に
手伝ってもらわないとならない。

無理な時は、尿瓶やオムツを使わないとならない。

「最初は、そんなもんだよ。
手術をしたら、もっと楽に移動が出来るように
なるけど……まず車椅子から始めよう」

リハビリの先生がそう言ってきた。

マジかよ……。

俺は、ショックで自分を受け入れなかった。

こんな生活を毎日送らないとならないのかよ?
これから死ぬまで……。

冗談ではない。
バスケどころか、人の世話にならないといけない
人生なんて最悪じゃん。