何とか練習を終わらすが、相変わらずのまま。
帰りには、早川兄ちゃんの車に乗せてもらう。
美堂の奴も一緒だったが……。
車には、美堂と俺が隣同士で座るはめに。
まだお互いにそっぽを向いて目を合わせない。
いや。美堂の奴は、
俺を眼中に入れていないのか
ずっと読書をしていた。
するとそれを見ていた早川さんが
「やっぱりお前ら似てるよな。
性格が負け嫌いだし、生意気なとことか。
からかうように言ってきた。
「はぁっ?冗談ではないし。
誰がこんな生意気な奴と。似てねぇーし」
「……同感だな。俺もこんなアホな奴と
似てるとか言われたくない。不愉快だ!」
「あっ!?何だと!!」
「ちょっと……2人共」
千花が、慌てて止めようとすると
「ねぇ、こんなアホどうでもいいんだけど
腹減った。マックが食べたい……」
美堂が俺を無視して、そんなことを言ってきた。



