美堂の態度にムカつきながら
試合は、始まった。
絶対に勝ってやる！！
そう思いながら試合に挑んだ。
得意のスピードをいかして、どんどん前に出て行く。
俺は、車椅子になっても速くこげるし
上半身を安定が出来るため他の選手と比べて
バランスが取りやすい。
つまり俺の方が有利だ。
「櫻井。自分ばかりボールを持つな。
味方選手の位置も把握して回せ。
佐藤。もっと前に出ろ！」
そんな中、キャプテンの工藤キャプテンは、
冷静に俺に注意すると周りに指示を出してきた。
ムスッとしながらも
他の選手にパスを渡した。
そして、見事シュートを決めた。
まずは、3点。
まぁ、勝てればいいさ。
それよりも
俺は、またボールを持つとドリブルと
ダブルドリブルの両方を上手く使いながら前に出た。
工藤キャプテンに細かい指示と注意を受けながらも
優先に進んで行く。
しかし、ゴールリング付近に美堂が
待ち構えていた。
