「すげぇ……マジでカッコいい……」

想像以上の刺激になっていた。

見ていたら俺もやりたくなって
身体がウズウズしていた。

試合が終わると選手が汗をタオルで拭いたり
水分補給をしていた。

選手に自己紹介も兼ねて挨拶した。
その際に

「何で皆さんは、そんなに
バスケが上手いのですか!?
障害受容は、どうやって出来たのですか?」

俺は、いろんなことを質問してみた。

分かれば、俺も出来るかも。

しかし意外な回答が返ってきた。

「バスケは、昔から好きだったからだけど
障害受容なんて、そうそう出来た奴なんて
いないよな?俺なんて……まだだし」

「俺も……そんなの出来た自覚ないし。
翼君だっけ?君は、どの障害程度なの?」

「えっ……?あ、俺は……右足を手術して
今、歩行の訓練をしている最中です。
でも全然歩けなくて。
掴まり立ちが精一杯です!」

思わない質問返しに戸惑った。