車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)


すると、しばらくして目的の体育館に着いた。
車付近でスタッフらしき人が待っていてくれた。

「おはよう。悪いが
車椅子を出すの手伝ってくれないか?」

「おはようございます。任せて下さい」

スタッフの人は、俺の車椅子を出して
降りるのを手伝ってくれた。

お礼を言うと体育館の中に入る。
するとバスケのシュートやパスの練習をしている
車椅子の選手達が、たくさん居た。

小型で漢字の八の字になったような特殊な
車椅子に乗りリング目掛けて
それぞれシュートしているのだが
次から次へとリングを決めていた。

かけ声も大きくて、いかにも
バスケ選手という感じだった。

「やぁ、源さん。
この子かな?君が言っていた見学希望者は?」

車椅子に乗った中年男性がこちらに来た。

「あぁ、よろしく頼むよ。
翼君、千花ちゃん。こちらが
ここの車椅子バスケ・監督の新垣さんだ」

えっ?監督!?

まさか、監督まで車椅子の人だと
思わなかったから驚いてしまった。