すると源さんは、
「まぁ……気持ちは分からなくもない。
俺も最初は、絶望したもんだ。
新婚だったからさ……幸せ真っ最中に
何やってんだって自分自身にツッコんだな」
懐かしそうに話してくれた。
新婚……!?
マジでか……それは、辛い。
人生台無しじゃん。
「……障害受容が出来たんですね?
凄いな……俺なんて未だに出来ないのに」
出来ない自分がもどかしくて
嫌で仕方がない。
しかし源さんは、
「えっ?あぁ俺の場合は、障害受容なんて
のんきなこと言っている場合ではなかったからな。
妻を守るためにも」
えっ……?
それって、どういうことだ?
「奥さんを守るため……?」



