「アハハッ……青春だな」
源さんは、明るい口調で笑った。
何だか恥ずかしくなってきた。
明るいおっさんだな……。
すると、しばらくして
綺麗な景色が見えてきた。
俺は、夢中で景色を見ていると
運転をしながら杉原……源さんが
「どうだ?リハビリ生活は、慣れたか?」
そう言って俺に質問してきた。
ピクッと肩が震えた。
「……イマイチ。あんまり上手く歩けないし」
「アハハッ……そうか。でも、まだいい方だぞ。
俺なんて二度と歩くことも出来ないからさ。
リハビリは、辛いが……それだけやりがいもある」
源さんは、明るい口調で笑っていた。
「良くねぇーよ!!
あ、いや……すみません」
ムキになって反論するが
ハッとしてやめた。



