自分の事をするのにも一苦労で
ベッドで勉強をしていたとき、うっかり
シャーペンを落としてしました。

拾おうとしたら上手く拾えず
そのまま勢いよく転倒してしまった。

車椅子まで倒れてしまい
ガッシャンと大きな音が鳴り響いた。

「翼!?大丈夫?怪我は……」

すると千花が慌てて入ってきた。

俺は、ドンッと地面に叩きつけた。

「ちきしょう。何で
上手くいうこと利かないんだよ!?
俺は、ただ落ちたシャーペンを拾いたかった。
それだけなのに……」

何度も地面を叩きながら悔しそうに涙を流した。

悔しい……まともに出来ない自分が。
今まで普通に出来たことなのに。

すると千花は、泣いている俺に
ギュッと背中から抱き締めてくれた。

「悔しいね……翼」