「……。」
まだ、この前の事を気にしているのかも
知れない。
無理もない……俺。
あんな酷い事を言ってしまったから。
「千花ちゃん……せっかく
お見舞いに来てくれたのにね」
「怖じ気づいたんだろ。
情けねぇ……」
「翼……あんたは、また
そういう言い方をして」
ふんっと言いながら
布団の中に潜り込んだ。
どうせ……アイツも俺のことなんて
どうでもいいんだ。
それに……もうアイツを苦しませたくない。
俺か居ない方がいいんだ。
そう自暴自棄になっていた。
だが、しばらくして
千花がまた病室に現れた。