あまりにも怖くて思わず
肩を震わしてしまった。

怖い……。

「だから一緒だと言うんだ。
俺だって最初は、すぐに受け入れた訳ではない。
まともに無い脚を直視するのに躊躇したし
夢にも出てきて……精神的にもキツかった。
お陰で当時付き合っていた彼女にもフラれたし
友人達も複雑な顔をされた」

「……。」

このおっさんも苦労したんだ?

だが、しかし
この人の言うことに改めて思い知らされた。

障害になれば……そうなるのかと。

確かに障害になった人間を
好んで付き合う人は、居るのか分からない。

友人も避けるかもしれない。

フッと高橋と千花の事を思い出した。

高橋は、怒ったかもしれない。
一緒に叶えようと言っていたのに
俺は、こんなんだし……酷いことも言った。

千花だって……。