「……でも……」
ギュッと左手で右手を握り締めた。
悔しい……。
すると早川兄ちゃんが
「翼。独り善がりになるな。何のために
俺達が居るって思っている。
仲間を信じて任せておけ。必ず決勝まで
連れて行ってやる」
そう言って頭をポンッと撫でてきた。
早川兄ちゃん……。
落ち込んだ表情をしながら
コクりと頷いた。
仲間……。
そう言われると否定が出来なかった。
工藤キャプテンが、俺と交代して
第4クオーターに再び出場することになった。
ギュッと拳を握り締める。
すると美堂は、行く直前に
「悔しがるなら早く冷やして治しておけ。
お前か居ないと次の試合が組み立てられないんだ」
不機嫌そうに言って去って行った。



