「……可愛い弟達ねぇ……」
追い抜こうとするが早川兄ちゃんは、
それを逃さずに
ピッタリとくっついて離れない。
後ろに下がろうとしたら
今度は、佐藤先輩が居た。
「後輩ばかりいい格好させられないんッスよ!
すみませんねぇ……」
その間に俺は、ゴールリングに向かって行った。
最大の防御である中山選手は、
美堂がマークしていた。
敵はいない。
俺は、すぐにボールを構えた。
一瞬右手の痛みに顔を引きつらせたが
ぐっと我慢をしてシュートした。
ボールは、高く舞い上がり綺麗に
ゴールリングの中に入った。
決まった……35-41。
その時だった。
第3クオーター終了の笛が鳴った。



