「あ、はい。翼のために
ありがとうございます」

誰だ……?

母さんが招き入れたので
俺は、チラッとその男を見た。

すると30代ぐらいのおっさんだったが
目線が鋭く怖い印象だった。

ゲッ!?
何だよ……俺に何の用だよ?

俺は、怖くなり慌てて
布団に潜り込んだ。

「はじめまして。翼君。
俺は、日向というんだが……君と少し
話をしたくて来たんだ」

俺の前に来ると自己紹介を言ってきた。

「……。」

何だかよく分からないので
俺は、無視した。

「今が辛い時だろう。
俺も経験があるから分かるよ」

えっ……?