そうしたら早川兄ちゃんが
「当たり前だろ。仲間なんだから
お前のフォローは、俺達に任せておけ」
ニコッと笑顔で言ってくれた。
仲間……。
その言葉を聞いた時
日向兄ちゃんの言葉を思い出した。
『君の人生は、まだ始まったばかりだ。
勝手に限界を決めつけて終わらしたらダメだ!
これからたくさんの人に出会い仲間を見つけて行くんだ』
『そのためにも……俺が君の架け橋になろう。
きちんと前を向いて歩けるように』
同じ痛みを知り、同じハンデを持った
車椅子バスケチーム。
それは、俺が新たに見つけた希望だった。
弱音を吐いてなんかいられない。
目標は、優勝だ。
「翼。頑張って!!」
すると千花が、エールを送ってくれた。
それに気づくと
俺は、ニカッと笑顔で笑いかけた。



