ガッツポーズをしながら喜んでいると
早川兄ちゃんに頭をグシャグシャと
撫でてくれた。

「よく、やっだぞ。翼」

「えへへ……」

前野選手と吉田選手は、
悔しそうな表情していた。

次も前野選手がボールを取ると
ゴールリングに目掛けて突き進んで来た。

しかし美堂が、またそれを阻止する。
もちろん吉田選手には俺が。

「何だよ……お前ら」

必死に逃げるようとする前野選手。

パスをしたくても出来ないため
焦りが、こちらまで伝わってきた。

すると美堂は、

「お前らの好き勝手させるかよ!!」

隙をついてボールを弾き返した。