「翼……あなた。せっかくお見舞いに来てくれた
友達に何を言ってるの!?」

母さんが俺に叱ってきた。

「うるせー」

俺は、そのまま布団を被った。

いちいち言われなくても分かっている。
だったらどうすればいいんだよ!?

こんな姿で……笑えってのか?

イライラする……どいつもこいつも。

するとガラッとドアが開いた。

「千花ちゃん……」

千花だけが戻ってきた。

「私も手伝います……」

「……ありがとう。千花ちゃん」

母さんと落ちた漫画本や物を拾っていた。