「よう……翼」

驚きながらも高橋は、挨拶してきた。

あっ……見られた。

千花に見られるだけでも恥ずかしいのに
よりによって、こんな恥ずかしい姿を
高橋達に見られるなんて……。

俺は、ショックで一瞬固まった。

「まぁ、高橋君達まで。
息子のお見舞いに来てくれたの?ありが……」

母さんがそう言いかけた。

ハッと我に返る。

「帰れ!!」

俺は、慌てて叫んだ。

冗談じゃない。
恥ずかしい姿を見せられるかよ。

「翼……あんた。何を言い出すの!?
高橋君達に失礼でしょう」