「何?」 ガシッ 「お願い!梨花をッ,梨花を助けてッッ!!」 私は女の子の肩をつかみ怒鳴り付けるかのように、必死に言う。 「アラ、どうしたの?」 「…あんたに頼みたいことがあ、ります」 自分が取り乱していたことに気がつき、冷静になりつつ女の子に頼む。 「なら、まず店に入れば?」 女の子はドアへと手のひらを軽く向け中に入るよう進める。 「ありが、とう。おじゃまします」