教室を出て真っ先に向かったのは、屋上。
爽やかな風が吹いていて、心地よい。
私は、大きなため息をついて、外を見た。
遠くに桜並木が、見える。
もう、散っているけれど。
こうして外を見ていると、なんだか自由になった気分になれる。
自分は、どこにでもいけるような気がしてきて、大きな空を飛びたくなったりもする。
「陽斗くん…」
私は彼の名前を呟く。
「お願いだから、桃音の所にいかないで…」
「じゃあ、止めればいいじゃん」
「…え?」
突然声がして、私は振り向いた。
振り向いた先には、屋上と3階をつなぐドアがある。
そのドアの前に、私の知らない男の子が立っていた。
その男の子はにんまりとした笑みを浮かべながらこちらに向かってくる。
私は思わず後ずさった。
「あはは、そんな怖い顔しないでよ。僕は君の手助けがしたいんだ」
そう言って男の子は、私に向かって右手を出した。
「僕の名前は、川岸有希。君は大沢綾乃さんだね?」
「そ、そうだけど……」
私はおずおずと差し出された右手を握る。
「綾乃さんか。よろしくね」
そして彼…有希くんはいきなり、私に思わぬ言葉をぶつけてくるのだった。
「僕たち、手を組まない?」
爽やかな風が吹いていて、心地よい。
私は、大きなため息をついて、外を見た。
遠くに桜並木が、見える。
もう、散っているけれど。
こうして外を見ていると、なんだか自由になった気分になれる。
自分は、どこにでもいけるような気がしてきて、大きな空を飛びたくなったりもする。
「陽斗くん…」
私は彼の名前を呟く。
「お願いだから、桃音の所にいかないで…」
「じゃあ、止めればいいじゃん」
「…え?」
突然声がして、私は振り向いた。
振り向いた先には、屋上と3階をつなぐドアがある。
そのドアの前に、私の知らない男の子が立っていた。
その男の子はにんまりとした笑みを浮かべながらこちらに向かってくる。
私は思わず後ずさった。
「あはは、そんな怖い顔しないでよ。僕は君の手助けがしたいんだ」
そう言って男の子は、私に向かって右手を出した。
「僕の名前は、川岸有希。君は大沢綾乃さんだね?」
「そ、そうだけど……」
私はおずおずと差し出された右手を握る。
「綾乃さんか。よろしくね」
そして彼…有希くんはいきなり、私に思わぬ言葉をぶつけてくるのだった。
「僕たち、手を組まない?」

